是日々酔どれ帳~今日も満腹、ああシアワセ~

食べること、呑むことが大好きな管理人が 美味しいもの、美味しいお店、そしてたまーに真面目なあれこれをつづります。

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秋月
Name:秋月
秋月
食べることと呑むことが生きがいの未来の職人。一年前、いろいろあれこれあった末、親指の腱鞘炎と診断される。持病は腱鞘炎と肩こり。
マッサージ行く度に「頭痛くなりませんか?」「気の毒になっちゃいますよ~」って言われる20代。


☆よく聴く音楽☆
Mr.childrenのあれこれ・・・最近だと 渇いたkiss ファスナーとか好き。
THE YELLOW MONKEYのあれこれ・・・楽園とかね。吉井ロビンソンさんのも好き。


☆愛する本達☆
基本的に渋好みかも(笑)
池波正太郎さんとか、柴田錬三郎さんとか・・・高校~大学時代に散々読んだなぁ。ぉまいは幾つだよw
菊地秀行さん「魔界都市ブルース①~⑨」←古いもの程面白い(笑)最近のはイ                    マイチw
福田恒存さんの著作、森茉莉さんのエッセイ、などなど。
最近頭使うの面倒くさくて、エッセイばっかり読んでますな。





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2005.07.21 Thu天切り松闇がたり

20050722011503


浅田次郎氏の著作で唯一読んでいるのが「天切り松」シリーズ。
第四巻「昭和侠盗」について。

痛快感、爽快感は一巻、二巻の方に軍配が上がりますが、
刑務所に姿を現した松蔵が「闇がたり」をはじめると、
その周りを囲む服役囚や刑務官と同じ気持ちになって、
どんな物語が始まるのか、期待に胸を弾ませて待ち焦がれてしまうのは同様です。

戦前の昭和というと、不景気、戦争に向かって突き進んでゆく「暗黒の時代」のイメージが強いでしょうけれど、
実際はそうでもなく、巴里、倫敦の風俗を取り入れて花開いた「大正浪漫」の気風が濃厚で、そこから更に「亜米利加文化」が若者に流行していた時代でありました。

こんな「アベック」が描かれています。

「キミのお化粧は、このごろクレヴァだね」
「デリケイトとおっしゃって。ナイト・アンド・デイに通用するメイキングは難しいのよ」


物語の主人公である目細の安一家は、身なり風体こそ巴里、倫敦っ子張りの洒落者ですが、その身のうちには筋の通った「義」や「人情」、古風な道徳が根付いており、それが非常に美しいのです

彼らは庶民の眼で、彼らの道徳観、美意識を通して真実を見抜く。
「世の中の空気なんてものは、政治家が企んでテレビや新聞が異議なしと言やァ、茶を沸かすより簡単にこしらえられるものさ」

主人公たちが「侠盗」ですから、しばしば彼らは「お上」や「軍人」や「強いもの」を批判し、彼らなりのやり方で一泡吹かせるわけですけれど、無闇やたらに攻撃しているわけではなくて、
例えば「昭和帝」は言葉すくなではありますが、心遣いの細やかな方、そして軍の驕りを見抜き、その暴挙に怒る知的な方として描かれています。

このシリーズを読むと思うのです。
現代が進歩しているなんてのは大嘘だと。

「ふうん、ひどい時代ね」
「ひでえひでえ、(中略)選挙権もねえ女はそもそも公民じゃねえってこったから、世の中が女にとって不都合に出来ていたのは当たりめえさ。だからこそ――(中略)

男は女をかばわにゃならなかった。よしんばてめえがひもじい思いをしても、女は食わせにゃならなかったんだ、道徳なんてもんじゃねえぞ。いわば契約ってやつさ」
 


確かに女に選挙権はなかった。だけれども、その代わり不文律としてその時代にあったやりかたで、男と女はうまくやっていたのでしょう。

私は現代の(特に履歴書だけはご立派な)女が思っているほど、昔から女は不幸ではなかったと思うし、虐げられてもいなかったと考えている人なんですけれどね。

このシリーズ、いいですよ~。
オススメです♪
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